とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Sunday, May 3, 2015

PhenoFluorはどれくらい頑張れるのか? (1) : Deoxyfluorination of Phenols


艦これ春イベを(ヘタレの丙で)攻略し終えたオタッキーのコンキチです。今回は磯風もGETすることができました↓


まあ、オレのオタク度合いも大概だけど、E-6を難易度「甲」で」でクリアする人って変態と思いますよ。もう、心の底から立派な変態だと思う。


閑話休題


Tobias Ritter教授の開発したPhenoFluor絡みの文献を読んでみました↓


Deoxyfluorination of Phenols
J. Am. Chem. Soc.2011133, 11482-11484.

Late-Stage Deoxyfluorination of Alcohols with PhenoFluor
J. Am. Chem. Soc.2013135, 2470-2473.

PhenoFluor: Practical Synthesis, New Formulation, and Deoxyfluorination of Heteroaromatics
Org. Process Res. Dev.201418, 1041-1044.

PhenoFluorはHarvard大のTobias Ritter教授が開発したフッ素化剤で、Sigma-Aldrich社から市販されています。

PhenoFluorの特徴は、
•市販されている
•結晶性の非爆発性の固体
•高い官能基許容性
•他のdepxyfluorination試薬のような副反応が起きない
•高い化学選択性。導入位置を予測できる。late-stageで使える。
•分解温度 213˚C (0.15 kcal/g by DSC, lack of a sharp, narrow exothermic peak)

で、Ritter教授曰く"最も実用的(なフッ素化)"だそうで、正に自画自賛といった感じの試薬です。

今回はおそらく初出だと思われる2011年のJACS (Deoxyfluorination of Phenols J. Am. Chem. Soc.2011133, 11482-11484.)のメモです↓


28 examples, 50-98% yield
> 90% : 14 examples
> 80% : 24 examples
> 70% : 27 examples

反応温度は80-110˚C。電子吸引性置換基を有する基質で反応が速いです。

4-メトキシフェノールのdeoxyfluorinationを市販されているフッ素化剤との比較はこんな感じ↓

PhenoFluorのみが高収率で、唯一まともに反応が進行するのは凄いです。

フリーのアミノ基(アニリン)が影響を受けないのは注目に値します。また、分子内水素結合でバインドされた水酸基は反応しません。また、水素結合ドナーとなり得る1級アミドはチャレンジングな基質となります。


あと、この反応、ビフルオリドとの水素結合が重要なようです↓


Late-Stage Deoxyfluorination of Alcohols with PhenoFluor
J. Am. Chem. Soc.2013135, 2470-2473.」のメモに続く.....

Labels:

0 Comments:

Post a Comment

<< Home