2010年8月28日土曜日

「菅直人」その耐えられない軽さ

最近、菅直人の目が虚ろな気がするコンキチです。

っていうか、笑かしてくれますね民主党は。そもそも、ちょっと前に代表選やったばっかりなのに、もう、また代表選ですか?

で、金集めしか取り柄の無い小沢一郎が対抗馬とは傑作です。

そもそも、菅内閣の命運なんてとっくの昔に決まっていたのだ(代表に再選されるかどうかということじゃなくて、まともな政策などできないという点で)。だって、ここしばらくの内閣で、唯一まともな政策を実行した小泉政権を強烈に否定している時点で終わってるんだよね。まともな政策を否定してるんだから、彼にまともな政策なんかできない。

さらに、彼は(乗数効果さえも分からなかった)経済オンチだ。そんな人間にまともな経済政策を期待するのは無謀というものだろう。


野党時代は威勢良く批判してれば、反体制っていう感じでけっこうウケたんだろうけど、責任政党のトップになったら、威勢良く文句を言ってハッタリかませる奴はどこにもいなかったっていうことなんでしょう。

まあ、想定の範囲内です。

2010年8月22日日曜日

エコノミック•アニマル•トラベラーの憂鬱

猛暑醒めやらぬ中、自宅で引きこもっているコンキチです。


10年くらい前、モルディブに新婚旅行に行ったときの話↓

夕食後、コンキチはカミさんと二人で島内にあるバーに行ってカクテルを楽しんでいました。で、軽く一杯ひっかけた後、その辺をお散歩していたんですが、なんかコンシェルジュで騒いでいる日本人(ブサイク)新婚カップルがいました。さっきのバーでみかけた顔です。で、バーで頼んだカクテルの料金に納得いかなくて文句を言っているようでした。でも、話が通じなかったらしくて、「(日本語で)オッケー、オッケー、分かった、分かった」と言って不貞腐れながら踵を返していきました。


コンキチの(数少ない)大好きなカクテルである「ジントニック」を例に挙げて説明すると、

「ジントニック」の値段 = 「ジン」の値段 + 「トニック•ウォーター」の値段

になります。

で、件のブサイクカップルは、注文したカクテルの数に対して、レシートに記載されている金額の数の多さに納得できなかったのでしょう(多分、で、コンシェルジュに文句言ったけど良くわかんなかったんでしょうね。ちなみに、スタップは英語を話してました)。

コンキチはこういう日本人の姿をみて恥じ入る気持ちで一杯になりましたね。

はっきり言って、モルディブは一流リゾートと思います。従業員は凄く洗練されていて、チップも絶対に受け取りません、しっかり教育されていて、現地のエリートを思わせます(モルディブのリゾートのホスピタリティーは極めて高い)。客層は、白人の熟年カップルが多くて、ロングバケーションを楽しんでいるという感じでした。要は、欧米の富裕層をメイン•ターゲットにしてるんですよね。

で、そんな中に新婚旅行を奮発してはしゃいじゃった、文化的な素地のない、かつ語学が不得手な日本人バカップルが調子こくと上記のようなことになるんでしょうね。
(まあ、コンキチ夫婦も水上コテージなんかに宿泊した生意気な新婚カップルでしたよ。でも、彼の国の文化もよく分からないし、語学も不得手だから大人しくしてましたね。白人宿泊客に目をつけられないように、すれ違うときとかにこやかに挨拶してました)。

あともう1エピソードなんですが、いよいよモルディブを後にする日。リゾート島からマレ(首都)へ水上タクシーで移動する際のことなんですが、何組かの白人(熟年)カップルと2組の日本人新婚カップルと一緒になりました。で、出発目前になって1組の日本人カップルがトランクのキャスター外れちゃったと言って、探しに行きました。で、もう一組のカップル(ちなみに前述のカクテルバカップルです)も一緒になって探しに行ってしまいました。他のお客さんや、水上タクシーのスタッフに何の断りも無く。で、結局キャスターは見つからず、定刻にはかなり遅れて、謝罪の言葉はナッッシング(正直、置いてきぼりになっても文句言えないと思ったね)。コンキチとカミさんは終始素知らぬ顔をしてましたが、同じ日本人として凄く恥ずかしかった(あいつらは何やってんだってつっこまれたらどうしようとちょっぴりドキドキでした。もし聴かれてたら、置いてちゃってもいんじゃない的なことを言ってたかもしれませんね)。

誰も何も言わなかったけど、みんな心の中では、「このエコノミック•アニマルの若造が」なんて思ってるのかなあと思って勝手に一人で哀しくなってましたね、コンキチは。

冗長な前振りでしたが、要は、観光にやってくる外国人にも観光を楽しむインテリジェンスやリテラシーが必要なんじゃないかってことです。そうでないとサービスの受けても担い手も不愉快な気分になるかもしれませんから。

あと、モルディブの場合、リゾート島には完全に顧客とスタッフしかいないけど、普通の観光スポットには一般市民もいるわけで、そういった三者間のアライアンスをどうとっていくかということも重要なんじゃないかと思います(ちなみに、コンキチは観光政策なんてほっときゃいいと思ってます)。

2010年8月13日金曜日

戦争好女

最近、歴女とかが増えてるらしいですね。こういう人達って戦国武将に憧憬を抱いているらしいですね。要は、お気に入りの武将が活躍する戦や合戦といわれる国内戦争が好きな人たちなんですねまあ、戦争マニアの一種でしょう。

あと、NHKってよく大河ドラマと称して国内戦争ものの娯楽テイスト番組を放映してますね。戦争の啓蒙活動をしてるんですか?で、多分お茶の間のおじちゃんおばちゃんは、大河ドラマとか、年末年始の虐殺系時代劇を見てウハウハしてるんだよね、きっと

あと、「戦争は二度と起こしてはならない」って言ってる人がいるけど、これって日本では二度と起こしてはならないって言う意味だよね、どう考えても。けっこう利己的な人なんだね

絶対的な反戦を掲げる人は、とりあえず、上記人々、団体等に苦情の投書をして下さい。具体的には、歴女の廃絶運動、大河ドラマ及びそれに類似の各局のドラマの放映差し止め、「戦争は二度と起こしてはならない」と発言する人のナショナリズムの批判です。もし、できなければ戦争反対なんて二度と口にしないでください。

なんちゃって

戦争と政治

終戦の日が近づくこの時期、例年原子爆弾のネタとか反戦のネタとかで盛り上がるのには辟易させられます。あと、大東亜戦争に係る謝罪ネタにももう飽きました。

学校とか社会からは、「戦争は悪いよね」とか「核兵器の保持は悪いよね」といった洗脳教育を受けますが、果たしてそうでしょうか?

戦争が多くの人命を奪う極めて悲惨なものだということを知らない人は皆無だろう。どんな馬鹿だって知ってる。それなのに未だに戦争が無くならない現実を鑑みると、コンキチは戦争はその悲惨さに係る知識だけでは抑制することができないと思わざるを得ません。

要は、戦争っていうのは政治の一種なんだよね。コンキチは、政治とは妥協の技術だと思ってるんだけど、話し合いによる妥協が困難な場合、どうするかってことですよ。交渉決裂してもそんなにクリティカルな問題でなければ、先延ばしや放置プレイで対応することができます(例えば、北方領土問題とか)。

でも、これを譲ったら国家としての尊厳が著しく損なわれるとしたらどうでしょう?(フセイン政権時のイラクとか、パレスチナ問題とか、戦時下の大日本帝国はどうでしょうか?)

あと、「これを譲ったら国家としての尊厳が著しく損なわれる」っていう事象が発生するのには、仕掛ける側の策謀があったりする場合があると思います。まあ、ザックバランに言えば、それは悪意かもしれません。

まあ、無茶な要求を無抵抗に「ハイハイ」ってきくっていう選択肢もあるかしれませんが、それで人生幸せですかね(場合によっては侵略されて蹂躙されちゃいますよ)?「話せば分かる」なんていう立派な方もいるようですが、話し合っても解決しないから暴力に訴えるわけですよ。っていうか、(個人レベルで)話して分かれば警察機構や司法機関はいらないでしょ。でも、そういったものの存在を否定する人をコンキチはみたことないけどね。

要は、世の中は善良で勤勉で思慮深く純粋で思い有りの有る人間だけで構成されているわけではないんですよ。それに善悪なんていう人間の考えたあやふやなものに絶対的な基準なんてないし。


戦争は政治がパワープレイ化したもの


そういうことでしょ。


ちなみに、オバマ大統領の核廃絶の演説はただのリップサービスだ。はっきいり言って無くす気なんて皆無でしょう(核を超える兵器を手にすれば別ですが)。

2010年8月12日木曜日

キャスターの脳ミソ

先日、自民党の参議院議員会長選が行われましたね。結果は、得票数が同数でくじ引きで中曽根さんが選出されるという運びとなりました。

これを評して、報道番組のキャスターの幾人かは「参院議員会長という重責を担う職をくじ引きで決めていいのか?前代未聞だ」みたいなことを言ってたと思います。

あのぉ、今年の6月に行われた大鰐町長選(青森県)もくじ引きだったんですけど(see http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100628/lcl1006280707000-n1.htm)。失礼じゃねえ?大鰐町長に。しかも、今回みたいに「くじ引きで決めるのはいかがなものか」的なキャスターの発言は無かったように記憶しています。

コンキチの記憶に間違いがなければ、こういうことが言えるだろう。

マスゴミキャスターにとって、


自民党参院議員会長 >> 町長


なのだ。

僻地で、治世を預かる範囲も狭いとはいえ、町長は住民の直接選挙で選出された地方自治体の首長(トップマネジメント)ですよ。それが、自民党参院議員会長より格下だとは思えませんがね。

あと、中曽根さんは改革派って紹介されてるけど、彼は郵政民営化法案の参議院本会議で当初反対票を入れた人だけどね。

2010年8月11日水曜日

共有地の悲劇 2

夏休み満喫中のコンキチです。

先日、サンデー•フロントラインを見ていたんですが、国内のクロマグロの水揚げ高が激減しているらしいです。原因は、未成熟魚とかも含めた見境無い乱獲である可能性が高いとのこと。これは、共有地の悲劇とよばれる古くからある有名な問題です。

当ブログで過去に「共有地の悲劇」を取り上げた記事があるので、もしよかったらそちらも読んでみて下さい(see http://researcher-station.blogspot.com/2008/07/blog-post.html

で、共有地の悲劇っていうのは市場の失敗の一種で、 個人の自己利益追求が社会全体に悪い結果をもたらすとき生じます。そして、魚の乱獲は経済学の教科書にもその一例としてちゃんと書いてあります(see http://researcher-station.blogspot.com/2009/02/blog-post.html

要は、自分がウハウハするためには、他者に先んじて少ない労力で大量のお魚をゲットして売っぱらうこと(=乱獲)が一つの手段として考えられます。で、サンデー•フロントラインでは、巻き網という漁法による乱獲が、未成熟魚まで採ってしまい、将来の成魚の数、ひいてはクロマグロ自体の数量を激減させてしまう懸念大となります。しかも、巻き網で採れた大型魚の質は、1本釣りで得られるそれと比べて大幅に低く(血抜きしないから鮮度が落ちるし、傷もつく)、テレビでは確か1/7くらいの値しかつかなかったような気がしました。あと、値段がつかなかったのもあったかな(スーパーとか加工食品行きになるらしいです)。

巻き網業者は、まるで勝者不在のチキンレースをやってるに等しいな。

ところで、経済学の教科書には、市場が効率的でない場合(市場の失敗)、政府の介入が社会厚生を高める可能性があると書かれています。

ちなみに、サバも乱獲による問題が指摘されていたと思います(何年か前の報道番組でやってたと思う)。で、国産乱獲小型サバの商品価値は皆無に近しく加工食品や飼料となる一方で、ノルウェー産のサバは高品質で日本に輸出され幅をきかせているらしいです(ちょっとうろ覚え)。当然、ノルウェーの漁師の方はウハウハです。

このサバ問題っていうのは、「市場の失敗に対する政府の介入が社会厚生を高める」ということを例証する上で分かり易い現実的題材と思います。

コンキチは漁業素人なので、話半分に読んで欲しいのですが、お魚とかの水産資源の管理ですが、ノルウェーでは水揚げされる魚の95%がTAC (Total Allowable Catch, 漁獲可能量)で管理されているらしいです。で、ノルウェーにおけるTACはGQ (Group Quota, グループ割当量)、IVQ (Individual Vessel Quota, 個別漁船漁獲枠)、MQ (Maximum Quota, 最大漁獲枠)で管理されています。よく分かんないんですが、GQとMQはセットっぽくて、グループ内である程度の競争が起こるようで(グループ内でのアライアンスが必要ってことでしょう)、IVQでは基本的に競争は起こりません。で、こういった制度下では個別(グループ(共同体)別)の漁獲量の上限が決まっているから、価値の低い幼魚を採るよりも、価値の高い成魚を採った方が圧倒的にウハウハできます。結果、乱獲抑止のインセンティブが圧倒的に働く、水産資源が保全されます。

翻って我が国ではどうでしょうか?TAC管理は導入されているものの、マアジ、マサバ及びゴマサバ、マイワシ、サンマ、スケトウダラ、ズワイガニ、スルメイカの7魚種に限定。また、基本的にオリンピック方式(自由競争の中で関係漁業者の漁獲を認め、漁獲量がTACに達した時点で操業を停止させる方式)で、ついでにTACはとんでもないザルだと批判するサイトも多々ある(大前研一も同様な批判をしてたような気もする)。っていうか、前述したマグロやサバの話を鑑みると、相当ダメダメな感じで一杯になります。

まあ、行政もどうかと思いますが、多くの当該漁業関係者が大バカだっていうのが最も大きな原因でしょう。漁業やってなくて良かったって心の底から思います(笑)

2010年8月8日日曜日

ターゲティング・ポリシーで人は動くか?

菅内閣が提唱している第三の道っていう、税金を成長分野に投資するっていうのがあります。で、菅直人が言う成長分野っていうのは、医療、介護、福祉、環境、観光で、それによって経済成長を図るつもりらしいです。



バッカじゃないの


っていうか、なんすかそれ?補助金だして従事者の賃金上げるの?そうやって当該産業における就業者を増やそうとう目論みですか?


ところで、前回のブログ(http://researcher-station.blogspot.com/2010/10/2.html)で紹介した「クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める」で、著者等は、世界経済を構成する都市と地域の、成長と発展をシミュレーションできるような基本モデルを構築していて、そのモデルが前提とするものの中に

どれだけ熱心に働くかは人々が自由に選択できる。そもそも人は千差万別だ。仕事熱心な人もいれば、そうでない人もいる。時間の過ごし方も各自異なる。また、だれもが同じ技能を修得したり、同じような仕事をしたりするわけではない。

というのがあります。

また、フロリダ教授は、教え子の何人かに、「高給で安定した生活の工員」と「薄給で臨時雇いの美容師(工員よりもよりクリエイティブ)」のどちらになりたいかという質問したところ、美容師を選ぶ者が圧倒的に多かったといいます。

菅政権は、多分、老人の支持を獲得する目的で、意図的に介護•福祉分野に人員を重点配備したいんだろうけれど、コンキチは介護とかに人を惹き付ける力はないと思うな。だって、介護って単純労働従事者でしょ。コンキチの大学の同級生は、ダイセル化学工業を辞めて介護士にトラバーユしたからね(長期に渡る専門教育は必要ない)

それから老人の下の世話をするなんていうのはけっこうなバイアスだと思うんですけど、どうですか?

ターゲティング・ポリシーでは人を思うようには動かせないと思うな。それに、介護分野は非クリエイティブ系サービスだと思うんだけど、それなら、政府が成長分野の目玉として意気込むほどではないと思います(低賃金、低付加価値だから)。あと、医療は国民がお医者さんをイジメ過ぎたっていう問題があるし、そもそも、はいそうですかといって早急に医療従事者の数を増やす事は容易ではないと思います(育成には時間がかかる。あと、個人的には美容外科以外の医療は全て公的部門に入れていいと思っています)。

あと、環境分野もクリエイティブ系かと思うんですが、その定義•範囲は非常に曖昧だと思います。はっきいり言って、政府の言ってることはとらえどころがありませんね(原子力、水資源、省エネ技術、EVとかあると思うけど、そうしたいの?全部やるの?)。しかも、あらゆる経済活動は、ある意味環境とは背反的と思います。なので、純粋に環境を志向するなら自動車産業を締め出すっていうのもありかもしれない(一種の思考実験です)。っていうか、環境とか声高に叫んでおいて、高速無料化とか言ってたあたりが超ウケます。

少子高齢化の進む我が国において、今後の就労人口は(女性の社会参画がもっと増えなければ)減少していくことでしょう。そういった社会の中で成長を望むのならば、人海戦術で成長を獲得していく低賃金•低付加価値の単純労働サービス部門ではなく、高賃金•高付加価値なクリエイティブ部門を拡大させることで経済成長を目指すべきと思いますね。もし、そういうのを目指すなら、重要なのは、企業の健全な競争を促す規制緩和と、教育への投資(当然、バカだ大学を淘汰するシステムを構築する)でしょう。

で、高賃金のクリエイティブ系就労者にサービスを提供することで、サービス部門の賃金も上昇すると思います。

菅直人って小泉政権を批判することに存在意義をかけてきたような人物だから、そのペルソナ上、小泉政権が採ってきた正しい政策を否定しなければならないんですよね。結果、第三の道(増税して、ターゲッティング政策に配分)とかいう意味不明で異次元な政策が出て来る。問題は、国民は「第三の道」にすんなり騙されるほどバカかどうかということだと思います。

それから、人はターゲッティング政策で意のままに操れるほど単純かつ画一的な心理を持っていないことを彼の政権は認識すべきですね。あっ、でももうすぐ政権変わっちゃたりしちゃうのかな?


PS.
医師不足や介護部門における慢性的な人材不足が叫ばれる中、「医療•福祉」分野の就業者数は、H14年: 478万人, H15年: 512万人、H16年: 536万人、H17年: 557万人、H18年: 576万人、H19年: 582万人、H20年: 604万人、H21年: 630万人と我が国の産業分類の中で最も増加しています。その詳細な内訳が知りたいですね。

レイクタウン•ナウ

初めてレイクタウン(越谷イオンレイクタウン)に行ってきました。

それにつけてもデカイですね。テナントの数は膨大で、越谷周辺の雇用創出に一役買っている気持ちで一杯です。でも、レイクタウン周辺には何もないです。

コンキチの自宅からは車で30分程度で行けるんですが、なんか面倒くさくて行ってなかったんですが、今回意を決して(というほどじゃないけど)デビューしてきました。

で、感想なんですが、基本はイオンやジャスコのデッカい版なんですが、気合いの入り方が違いますね。例えば、ラーメン店なんかを見ると、一蘭、CHABUTON、山頭火、支那そばや(佐野実とのコラボ)、大勝軒 麺屋こうじなんかがラインナップされています。さすが、国内最大のSCです。

ちなみにお昼は、CHABUTONで戴きました。食べたのは↓
ちゃぶ屋流塩とんこつらぁ麺classic
-PRICE-730 JPY
-RATING-★★★★☆
-REVIEW-
Creamyなんだけど、塩味が効いていて、その分通常のとんこつらぁ麺(see http://researcher-station.blogspot.com/2010/03/blog-post.html)よりも締まった落ち着いた味になっている(と思う)。

それから、スタバで新作ドリンクを試してきました↓
YUZU グリーン ティー フラペチーノ (Tall)
-PRICE-460 JPY
-RATING-★★★☆☆
-REVIEW-
はちみつレモンの柚版っていう感じ。懐かしい子供時代を思い出して、ちょっぴり胸がキュンとしました。


新しい店舗でキレイだし、広いし、SCとしてのシナジー(範囲の経済)がよく表現できていて良いと思います。とりあえず全然店内を回れてないので、そのうち再訪しようと思います。

2010年8月1日日曜日

Aromatic Cation Activation (2)

Nucleophilic Acyl Substitution via Aromatic Cation Activation of Carboxylic Acids: Rapid Generation of Acid Chlorides under Mild Conditions
J. Am. Chem. Soc. 2010, 132, 5002-5003.
の続きです(see http://researcher-station.blogspot.com/2010/07/aromatic-cation-activation-1.html)。

アルコールのAromatic Cation Activationという成果(http://researcher-station.blogspot.com/2010/07/aromatic-cation-activation-1.html)からカルボン酸のAromatic Cation Activationをインスパイアされて本報に至ります↓


で、その目論みは成功して、上記反応では定量的に酸クロが生成します。

で、このシクロプロペニウムカチオンは置換基を変えることで、その電子的及び立体的特性をチューニングできるという利点があるわけで、著者らはそれについて検討しています↓




基質にtert-BuCO2Hを用いた反応で、塩素化剤としてA, B, C, D, (COCl)2を試してみると、その活性は


C≒(COCl)2>B>A>D


となりす。

で、ここでちょっと面白いのが、1 eq.のiPr2NEtを共存させて反応を行うと、活性の序列が



C>A>B>(COCl)2


と変化するんです。

あと、当然かもしれませんが、本反応の利便性向上のため、one-potでアミドの合成を試みます↓

R=Me: 23℃, 5 min, 80% >20:1 dr
R=Ph: -78℃, 20 min, 77% >20:1 dr

それから塩素化剤Cを使った展開↓

安息香酸だと収率低いんですが、その電子欠乏性のためシクロプロペニウムカルボキシラートの形成能が弱いと述べています。

今回は以上。あと、この文献は、化学者のつぶやきさんで温故知新ケミストリー:シクロプロペニルカチオンを活用した有機合成として取り上げられているので、興味ある方はそちらも参照してみて下さい。

あと、この論文の著者等のラボでは、シクロペンタジエニルアニオンを辻-Trost反応の脱離基として用いた研究成果なんていうのもあります(Org. Lett. 2009, 11, 4108-4110.)。