2006年8月31日木曜日

BASF BORON CONFERENCE

昨日、月曜日(28日)の日経テレコン21内の日経産業新聞の記事に目を通していたら、

「BASFジャパン、ホウ素化学コンファレンス(短信)」

という記事が飛び込んできました。

9/26, 27に開催される有機ホウ素を用いた反応に関するイベントで、鈴木-宮浦カップリングの鈴木、宮浦両先生も講演予定です(参加費無料)。

コンキチは大の学会嫌いー特に日本化学会の年会は大嫌いーなのですが、こういった催しはけっこう好きです。

今回は、

a)) テーマがしぼられていて、じっくり話しを聞けそう
b) Academyの世界だけでなく、Industryの視点からの話も盛り込まれていること
c) コンキチ鈴木先生を見たことが無い(コンキチは自称著名科学者Watcherです。ノーベル賞受賞者を3人も見たことありますから、って全然威張れません)

という理由から参加を決意し、本日メールで参加を申し込んでみました(密かに〆切は今日までだったようです。定員に空きがあったら鷹揚に対応してくれるかもしれませんが)。
あと、最近有機化学の勉強を全然してなかったので、ちょっくら時間をかけて、合成化学のレクチャーでも聴いて気合いをいれようかなという思惑もあります。

とりあえず、9/26, 27は有給とって品川(会場)まで行ってこようかと思います。

BASF JAPAN Web Siteはこちら↓
http://www.basf-japan.co.jp/apw/Japan/Japan/ja_JP/portal

2006年8月27日日曜日

ブラコンのススメ

今回のお題である「ブラコン」とは、「ブラザー・コンプレックス」のことではありません。「ブラック・コンピテンシー(Black Competency)」の略です。各企業が今流行の成果主義を導入するなかで、目標管理(Managemnt By Objective)とともに注目を集めている(とコンキチは思う)コンピテンシー(Competency)のダークサイド版です。

コンピテンシー(Competency)とは、一言で言えば、「ハイパフォーマーの行動特性に準拠した評価モデル」であり、我が国で最も成果主義導入に成功していると思われ、誰もが認める勝ち組企業の雄である武田薬品工業でも取り入れられている人事評価モデルです。詳しくは「ここが違う!「勝ち組企業」の成果主義」や「正しいコンピテンシーの使い方」を読んで下さい。



ちなみにコンキチの考えるブラック・コンピテンシーを一言で表すならば、
「就業時間を自分の思うがままに支配できる人の行動特性」です。ひらたく言えば、「やりたいようにやらせていただきますと部長(くらい)に言える力」(社長とかに会う機会がないので)であるとコンキチは定義しています。

コンキチがブラック・コンピテンシーに出会ったのは、NIKKEI NET内の悪魔の処世術という記事でした(この内容は「社バイブル」という本のまとめられていますが、WebSiteを見れば充分です)。でも、コンキチに言わせればその内容はまだまだなまぬるいです。件のWebSite及び書籍の記事は、主に上司とに関わりあいについて、上手く立ち回る方法を紹介していますが、コンキチは「会社に対して戦いを挑む」ことを志向したブラック・コンピテンシーの構築を目指しています(笑)。

一昔前(もっと前?)に、「企業戦士」、「エコノミック・アニマル」、「猛烈社員」なんていう言葉がはやったような気がしますが、自分の人生を謳歌する上でそんな標語はいったい何の役に立つというのでしょうか?所詮サラリーマンは大なり小なり会社の歯車でしかありません。

突然襲いかかってくる人事異動、マネジメント能力のない上司からの不条理な指示、ロートル上司との噛み合ないディスカッション、劣悪な労働環境、不毛なセクショナリズム、等々.....自己実現動機やモチベーションの低下を引き起こす因子は枚挙にいとまがありません。

会社に忠誠を誓えば、会社が全ての面倒を見てくれるという思考停止に陥り、会社に滅私奉公するよりも、自分の人生をいかにより良く生きるかということに注力する方が精神衛生上健全であるとコンキチは考えます。

自分の人生をたかが会社ごときにいいように蹂躙されるのにあなたは耐えられますか?コンキチは無理です。

コンキチも大学を卒業して就社した当時は、研究開発部門に配属されたことに感謝し、象牙の塔とは違って、企業というより社会にリンクした場で研究できることの社会的意義に心を踊らせ、社内で着実にキャリアを重ねていうことが是だと思っていました。
しかしながら、しばらく社内での生活を観察してみると、大の大人が挨拶もろくにできず、5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)を励行といいつつ靴を揃えて脱ぐことも出来ない大勢の人々、ダブル・スタンダードが蔓延り、上司は気分屋。「いつか来た道」という経験ばかりを最重要視する気風にうんざりさせられ、目標設定のコミットメントは反古にされ、物理的に不可能な指示。より上位の権力を持つ者のミスはスルーされるのに、弱者もミスは糾弾される。研究開発部門なのにディスカッションは1乃至2分の口頭で終了。こんなうんざりするようなことばかりが目につくようになりました(コンキチが神経質なだけかもしれませんが)。

こんな組織の中で真面目にやっていくのがバカくさくなって、コンキチは自分のブラック・コンピテンシーを志向するようになりました。
そして、その具体的な行動目標は、
1) 残業は1日1時間以内→0でもいいのですが、それではあまりにも露骨なので...自分の時間を大切にしましょう。ちなみにコンキチの7月の残業時間は11.5 hrでした。勿論、サービス残業などという愚挙は決してしてはいけません。
2) 毎月1日は会社を休んで映画を観に行く→毎月月初は朝礼があるのですが、くだらない話を起立して聞くより、1,000円で映画を観に行った方が、精神衛生上有利だし、経済合理的かと思います。9月は「UDON」を観に行きます(既に有給取得すみ)。
3) 有給休暇は使い切る→有給休暇はサラリーマンの唯一の不労所得です。有効利用しない手はありません。
4) 文献をよく読む→なかなか励行できていませんが、趣味で文献を読むようにしています。最近は、Journal of Agricultural and Food Chemistryを重点的にWatchingしようと考えています。
5) 会議は自分の想像力を駆使する時間と心得る→(くだらない)会議(という名の報告会)はその場に存在しさえすれば給料をGETできるという極めて属人的な報酬支払いタイムです。特に大人数が参加する会議は何をやっていてもバレることは皆無に等しいので、エンペラーな時を過ごすことが出来ます。
等です。

さて、ここまで色々と勝手なことばかり述べてきましたが、一つ気をつけなければならないことがあります。それは、あまり調子ばかりこいていると、「あいつは何やってんだ(怒)」ということになりかねないということです。それを回避するには、自分の力を高めることに尽きるとコンキチは考えます。つまり、一目置かれる存在になるのです。そうすれば、「あいつはけっこう調子こいてるけど、きっちりやることはやるからな」ということで、マイナス部分はかなり相殺されます。

高度に知的武装することが大切なのです

それも、自分の専門分野(コンキチの場合は有機化学)にみならず、税金、年金、法律、社会のシステム等といった普通のサラリーマンが面倒くさがって敬遠しがちなことに関して造詣を深めることが有効であると思われます。そして、会社が執り行う、労務管理や年金にかかるセミナーが行われた場合には、積極的に(まともな)質問をすることも、周囲に「こいつは一味違う」と思い知らせるのに有効です。このような行動をとることにより、「一目置かれる」ようになり、発言の重さが増していきます。発言の重みは会社ライフを円滑に送るのに資するのです(多分)。そして、最終的には自分の社内での周辺環境のある程度の部分を支配することができるようになります。そう、支配者(Dominator)になるにが、コンキチのブラック・コンピテンシー道なのです。

どうっですか? 皆さんもブラック・コンピテンシーを志向してみませんか?

以上、所詮二流大出のなんちゃって研究員の独り言でした。

2006年8月12日土曜日

EXECUTIVEがやってきた

先日、コンキチが勤務する事業所において、BIGな会議が実施されました。

総勢50人強(因みに当社の従業員数は285名)
役員全員参加
会議に要した時間はほぼ終日

の研究部門の会議です。

先日行った会議の拡張版です(内容は殆ど一緒)。

中間管理職の役員に対する発表会だったわけです。コンキチのような末端の研究員は、この会議を権威付けする為のギャラリーでした。コンキチが参加するこいとで得られる実務的なメリットは皆無といってさしつかえありませんでしたが、「エアコンのいい感じに効いた薄暗い部屋で、しっかりと休養をとるように」というサービスなのだと好意的に受け取りました(コンキチの隣に座ったおっさんは目つむってましたよ)。

それにつけても、中間管理職のプレゼン資料には辟易させられますね。

辟易ポイント1 文章だけで作成したPowerPointのスライド(っていうか、口頭でいうだけで済むのでは?折角のPowerPointが泣いてます)

辟易ポイント2 エクセルでプレゼン(超ー見づらい)

以上、平たく言えば、無駄な会議だったように思うのです(だって社長にお伺いをたてる報告会ですから)。ついでに言わせてもらえば、上記プレゼン資料しか作れない部下に何も言わない役員のセンスもちょっと疑ってしまいます。

でも、社長の言葉だけは参考になりました(1点だけ)。

以下、参考になった台詞

社長「・・・・した方がいいんじゃない?強要するわけじゃないけれど」

はい、力強く強要してますね。「自分は専制君主じゃないんだぞ」ということをさりげなくアピールしつつ、自分の意思を強制するテクニックなのかなと思いました。

こういった言葉の機微といものは重要ですからね!参考になります。親会社で本流に残れなかったとはいえまがりなりにも社長になる人間は、細かいことにも気を配るんだなと思いました(笑)